融資を受けるためのデイサービスの必要資金の算出方法
通所介護の融資を受けるためには面談時に半年分の固定費(ランニングコスト)がどれくらいかかるのかを明確に説明出来るかが大切です。デイサービスの運営にかかわる代表的な固定費をまとめました。
融資を受けてデイサービス(通所介護)を開業する場合、最初にいくら資金が必要なのか具体的に算出しなくてはいけません。
開業してすぐお金が入ってくればいいですが、介護保険制度はサービス提供月の2ヶ月後に入金されます。
つまり最初の3ヶ月はほぼ無収入です。
しかし、その間も支出はあります。支出のほとんどを占めるものが人件費や家賃、光熱費等の固定費です。
結局いくら融資が必要なのかはどれくらい固定費がかかるのかを明確にすることですよね。
それを踏まえて開業資金を算出する際に、注意しなければならないポイントを書きたいと思います。
このページを読むことでデイサービスの融資に必要な固定費の算出方法を知る事ができます。
融資の前提条件
融資を受けると決めて固定費を算出しても、何ヶ月分もの固定費を融資してくれるわけではありません。
だいたい半年程度とお考え下さい。
また融資を受けられる最大の額の目安は自己資金(返済義務のないお金)の2倍が一般的ではないでしょうか。
言い換えると自己資金と半年分の固定費の融資額だけでは初期費用としてお金が足らない場合、事業計画から見直す必要があるかもしれません。
デイサービスの代表的な固定費
デイサービスの代表的な固定費は次の通りです。
これらの項目が月々どれくらい必要なのかを説明出来るようにしましょう。
ファクタリング等を使用しなければ、もちろん算定する必要はありません。
それぞれ項目の注意点を確認しましょう。
人件費
介護事業者として指定をうけるには法人を設立し、人員基準をみたさなければいけません。給与は必ず発生します。
申請書を提出する時点で要件を満たした人材を雇用しておく必要があります。つまりオープンするまでの2〜3ヶ月の給与も発生するので、必ず固定費に計上しましょう。
また法人は社会保険の加入が必須です。厚生年金や雇用保険等の保険料も算出しましょう。
事務所賃借料
申請書を提出する時点で物件は契約済かつ改修工事は済ませておく必要があります。
許可が下りてから物件を借りることは出来ません。
月々の家賃はもちろんですが、敷金や礼金なども固定費に計上します。こちらのデイサービスの物件契約前の注意点!法令チェックまとめもご確認ください。
水道光熱費
入浴サービスを提供する場合、水道光熱費はけっこう費用がかかります。
寒い時期になると光熱費が高くなる傾向があるなど、事業計画でそういう部分も計上出来れば融資の面談時に説得力がたかまります。
まとめ
無事指定を受けてデイサービスを開業することになっても、介護報酬はサービス提供月の2ヶ月後に支払われます。
オープンしてから3ヶ月はまとまった収入がないので、その時期までの資金計画が融資を受けるには重要です。
まとめると、自己資金と融資額で半年分のランニングコストをまかなえるかということです。
またランニングコスト以外も融資の対象になります。
物件の改修工事をした場合でも、そのお金はデイサービスの開設に必要なことなので融資の対象です。
このページでは自己資金という言葉が頻繁に使われていますが、説明はあまりしていません。詳しく知りたい方は『介護で開業!創業融資の要件の自己資金の概要』参考にしてください。
介護事業の指定申請・許可をお考えのお客様へ
介護事業の営業許可は法人を設立してから指定を受けるなど細かな手続きが求められます。
いざ自分で申請書を書こうとしても、介護行政は似たような用語も多くて理解するの時間がかかってしまうことも。
そのために開業準備や退職前で忙しい時期に思うようにことが進まなく、開業時期がどんどん遅れてしまうこともありえます。施設系の許可であれば空家賃のリスクをも孕んでいます。
このサイトをここまで読んだあなたは
・「自分で営業許可をとりたいけど申請書の書き方が分からない」
・「介護で独立してもうまくやっていけるのだろうか」
・「任せるのであれば介護専門の行政書士が良いけど誰がいいのか分からない」
等々、悩んでいませんか。
当事務所は、介護行政の営業許可のシステムを日々研究して
・最短×格安で許可の取得
・事務手続きの軽減化
・最適なソリューションによる安心感
これらをご依頼人に提供することに成功しております。
依頼を受けた後も、
・時間と費用を最大限カットしたサービス
・必要最小限のこと以外は丸投げしてもらうスタイル
・許可後の法的安定性を見据えた申請
この3点をモットーに、末長くご依頼人に信頼感を感じてもらえるよう誠実に業務に取り組んでいます。
当サイト内の記事では開業で悩まれる方々に向けた開業情報やお役立ち情報をなるべく分かりやすく公開しています。
また皆様のご家族にも活用できるような介護行政サービスや介護保険制度の解説の記事もあります。
どうかお役立てください。
介護事業の開業で分からないことがあれば気軽にご相談ください。
当サイト監修
行政書士として各種許認可を中心に年間300件の相談を受ける。
特に介護行政の手続きには力を注ぎ、許認可取得のアドバイスから開業後のコンサルタントまで幅広く活動。
上田貴俊行政書士・社会保険労務士事務所
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-2 ビアンコ四谷10F
電話番号 03-6796-3064
FAX 03-6732-3063